魅力的な求職者からの応募を集めるためには、応募してもらうのを待つのではなく、企業様から直接アプローチをすることが重要です。
その代表的な手法がスカウトになりますが、スカウトに対して、以下のように感じている方も少なくないのではないでしょうか。
・何をどのように書けば良いのか、はっきりしない
・どんな文章を書くかよりも、より多く送付できるかが重要である
Green運営チームで膨大なスカウトを分析した結果、返信率の高いスカウトには5つの共通項があることが分かりました。つまり、文章を書く際に押さえるべきポイントは明確にあります。
ぜひスカウト文章をお書きになる際にご活用いただけると幸いです。
目次
- 押さえるポイント
- ①求職者の評価ポイントを明記する
- ②求職者に期待する役割/貢献を明記する
- ③会社/仕事の魅力に根拠やエビデンスを添える
- ④相手への配慮を示す
- ⑤気軽な返信を促す
- GoodスカウトとBadスカウトの例
押さえるポイント① : 求職者の評価ポイントを明記する
求職者は「自分のどこが評価されてスカウトを送ってくれたのか」が気になっています。
スカウト文章を書く際は、職務経歴書から評価したポイントを具体的に伝えることが重要です。
例えば、
A00000000様のご経歴を拝見しまして、ぜひ当社でご活躍頂きたく、このような形で
ご連絡をさせていただきました。
という文章が来ても、これが「本当に自分宛である必要があったのか?」と思う方も少なくないはずです。
A00000000 様の経歴書から、プロダクト開発への熱量やプロ意識の強さが伝わり、
実際にアトラエ社での求人サイト開発のご実績もございますため、ついスカウトを
書き始めてしまった次第です。
上記のように、具体的にどのポイントを評価したのかを具体的に記載することで、「このスカウトはしっかり読むべきだ」という姿勢が形成されます。
押さえるポイント② : 求職者に期待する役割/貢献を明記する
また、求職者に期待する役割や貢献を伝えることも重要で、
弊社のコアメンバーとしてご活躍いただけるのでは、と考えております。
これでは抽象的で本当に自分にマッチしたポジションなのか検討がつかないため、
弊社が手掛けるプロダクトGreenのリードエンジニアとして、システムリプレイスの意思決定や
メンバーの育成でご活躍いただける可能性を感じております。
上記のように具体的に書くと、期待値が伝わり、応募判断のサポートをすることができます。
押さえるポイント③ : 会社/仕事の魅力に根拠やエビデンスを添える
求職者が貴社に「期待していること」を予測するのは非常に難しいため、会社もしくは仕事の魅力を書くことになります。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、魅力が抽象的になってしまうことです。
例えば、
エンジニアとしての成長機会が大きい会社です。
と一口に書かれていても、
・どんな点で成長機会があるのか
・なぜ大きいのか
という2点が不明なため、スカウトを受け取った求職者は貴社で働く自分の姿は想像できなくなります。
これが、
サービスの規模が大きいがために、解決すべき問題が多く、それに伴い問われる技術力が高く
なっております。
事業が前に進むのであれば、手段を問わないので、エンジニアリングという領域において守備範囲
の越境しやすい環境です。
事実、機械学習やSREを始めとした最新技術を活用し、次々にシステムリプレイスが続いています。
上記のように成長機会があるという根拠まで示すことにより、自分の成長を想像しやすくなり、貴社への興味度が上がります。
重要なのは、とにかく貴社の強み/魅力に根拠や信憑性を持たせることになります。
押さえるポイント④ : 相手への配慮を示す
スカウトは何通送っても、実際にその内容を読んでもらわないと、効果を見込むことはできません。
IT/Web業界は売り手市場と言われ、人気求職者は月間50通以上のスカウトを受け取っています。
その中でも、「このスカウト、読んでみようかな」と感じてもらうためには、序文の段階で機械的な文章ではなく、人間味のある配慮や「あなたに特に興味を持っている」ということを伝えましょう。
おそらく、たくさんスカウトが届いているかと思いますが、3分ほどお時間をいただけると幸いです。
以前も気になるを送らせていただきましたが、A00000000様のご経験に興味があり、
改めてスカウトを送らせていただきました。
A0000000様のご経歴はもちろん、記載いただいているご経験が非常に論理的にまとまっており、
また、プロダクト開発への熱量も感じました。
押さえるポイント⑤ : 気軽な返信を促す
最後まで読んでもらえたら、最後に「この企業の話、聞いてみようかな」と思ってもらうことが大事です。
最後の最後に、相手の不安を払拭する配慮や、心理的な返信ハードルを下げる工夫が有効になります。
もし少しでもご興味を持っていただけたら、「気になる」の一言でも構いませんので、
ご返信いただけると嬉しいです。
転職先をご検討される際は、やはり「誰と一緒に働くか」が最も重要だと個人的には考えております
ので、それを確認する機会として、お気軽に面談をご利用くださいませ。
私自身も何度か転職を経験しており、大企業からベンチャー企業に飛び込んで参りました。
いきなり小規模な会社に飛び込むのは不安かと存じますが、キャリアの相談にも乗れるのでは
ないかと考えております。
もし今すぐ転職を考えていらっしゃらなくても、一度お気軽にご来社いただいて、開発チームの
雰囲気を実際に体感していただきたく思います。
もちろん、A0000000様のご経歴を読んで、弊社からお声がけしておりますので、ご応募いただける
際は、志望理由や提出書類などは必要ございません。
あまりかしこまらずにご検討くださいませ。
GoodスカウトとBadスカウトの例
Badスカウト
A00000000様
はじめまして。
株式会社アトラエの〇〇と申します。
この度は、貴殿の職務経歴を拝見し、ご経験が豊富なところに興味を持ちました。
是非、これまでのご経験を弊社で活かして頂ければと思い、連絡させていただきました。
弊社は成功報酬型求人メディアGreenを開発・運営している会社です。
Greenのローンチから13年以上経過しますが、今後は働き方が柔軟に変化する時代においても、
理想の転職を実現するプラットフォームを創るべく、優秀な仲間が必要です。
組織としては、まだまだ少数精鋭でベンチャースピリットに溢れた自由な社風です。
社員全員がストレスなく働ける環境を追求しておりますので、福利厚生の充実はもちろん、
リモートワークなどの自由な働き方ができるような環境整備も完璧にしております。
今までご経験された業務、今後のビジョンについて、ぜひざっくばらんにお聞かせ
いただけませんか?
ご興味もっていただけましたら、ご応募いただけると幸いです。
Goodスカウト
はじめまして。株式会社アトラエの◯◯です。
#押さえるポイント① : 求職者の評価ポイントを明記する
プロフィールの内容からプロダクト開発への熱量やプロ意識の高さが伝わり、
ついスカウトをお送りしてしまいました…!
# 押さえるポイント② : 求職者に期待する役割/貢献を明記する
弊社は、今ご利用頂いているGreenを軸に、ビジネスマッチングアプリ「yenta」や
組織改善プラットフォーム「wevox」を運営しています。
GreenのテックリードとしてSREの強化や機械学習を実装したマッチングアルゴリズムの開発など、
全般的な開発の重要イシューの舵切りをお任せしたいと考えています。
# 押さえるポイント③ : 会社/仕事の魅力に根拠やエビデンスを添える
組織としては役職が最小限のフラットな環境で、就業時間が決まっていなかったり、
個人が最大限働きやすい環境を追求しています。
# 押さえるポイント④ : 相手への配慮を示す
今すぐ転職を考えているわけではないから…という場合も、よければ一度来社いただき、
具体的なプロジェクトやチームの雰囲気を肌で感じてもらえたら嬉しいです!
# 押さえるポイント⑤ : 気軽な返信を促す
私自身も転職を経験していますし、大企業からベンチャー企業に飛び込む不安は正直ありました。
だからこそ、多少なら人生やキャリアの相談にも乗れるのではないかと思います。
あまりかしこまりすぎずにご検討ください。良いお返事をお待ちしています!
いかがでしたでしょうか?
少しでもこの記事が、貴社のスカウト返信率向上のお役に立てると幸いです!